Aimez-vous la Méditerranée?

PART 3- トリノの街歩き(後)

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回廊のトンネルを抜け、狭い道路に入ってきたトラム 右の黄色い看板が昨夜の宿

 住宅地の広場に、屋台の肉屋、八百屋、卵屋、魚屋など
 南欧だからタコ食べるんだね

 

ホテルを出てから同じ道を通るのはつまらないし、碁盤状の街なので歩きやすいのとで、先ほどとは別のルートで住宅地の中を駅へ向かいます。買い物など込み込みで35分くらいかなと見積もっています。商業地区だけでなくこちらもいい感じで、上品なアパートメントなどが目立ちました。


 

 

トイレを欲したので3バール(朝からビールなんか飲むからだよ!)。本気のエスプレッソにしようかと思ったものの、少しだけヒヨってカプチーノを頼みました。そんなの東京のカフェで求めることはほとんどないんですけどね! これは€ 2.50ですが、それでも安く、日々刻々バールに来たくなる気持ちもわからなくはありません(と一瞬思ったものの、半年前の€ 1=170だったらスタバのほうが安くなるわけで、すでに為替の感覚がおかしくなってきました・・・)。バールのカウンターでは、お客が増えてくると徐々に繰り合わせるのがマナーのようで、日本の立ち飲み屋さんでいう「ダーク」のような態勢になることもあります。ダーク・ダックスが歌う際のように身体をハスに構えて半身を重ねるわけ。それでも、一杯飲んだらささっと退場するため、混雑はつづきません。

  本日の第3バール

 

ローマ通りに戻れば、グッチやプラダやアルマーニやフェラガモや、シャネルやカルティエやスワロフスキーや、H&MZARAなど各国各種水準のトップブランドが回廊に立ち並びます。平日の真っ昼間だからか観光都市でないためか、人通りがそれほどないのですけど、買い物好きの女の子なら相好を崩す地区でしょうね。逆に、明るいうちに駅を降りてこの通りを北に歩いたなら、うへっという感じで街の印象が悪くなったかもしれず、闇にまぎれてタクシーで突っ走ったのは結果オーライだったかもしれません。ブランドにはいっさい関心がありませんが、ウィンドウショッピングは嫌いでないので、ゆっくり見物して歩きました。そういえば、昨日からジャポネーゼをまったく見かけません。北部イタリアにまで来てショッピングするなら絶対にミラノでしょうが、ビジネス関係はないのかな? まあ夜遅くと午前中だったからかもね。

  
駅から王宮に伸びるローマ通りには、各種ブランドのディスプレイが上品に並んでいます

 

ふらっとお店に入ってトリノの名物でもあるらしいチョコを買ったし(これも名物の白トリュフは、高すぎて初めから眼中にない!)、バールへの寄り道などもあって駅に着いたのは12時半ころでした。工事中のエリアを抜け、「国内・国際」がひとまとめのカウンターに集約された切符売り場でユーレイルを示してジェノヴァまでの指定券を求めると、問題なく買えたけれど€ 15とのことでした。乗車時間2時間ほどの国内便でその値段はけっこう高く、これなら1320分の普通列車にしたほうがよかったかな。これからジェノヴァに出て、地中海沿いにマルセイユ方面をめざすことにしていますが、イタリア鉄道(Trenitalia)もフランス国鉄(SNCF)も包括運賃制(JR各社のように運賃と特急・グリーン車などの付加料金を分けず、列車やプランごとの運賃を設定すること)を採用しているので、ユーレイル2ヵ国パスではなくて、TGVをネットで購入し、中間は現地で買いつないでいくほうが安いのは承知していました。ただ、今回は地中海あたりの行程がまったくノープランで何度も切符売り場に並びたくなかったのと、格安航空券のことなどで今回何度もお世話になっているHISの女性店員が非常にステキだったこともあって(たぶん後者)、彼女に一括して発注し国内調達したわけです。円高でなければこの方法は採らなかったでしょうけど。

 トリノ・ポルタ・ヌオヴァ駅

 

ユーロスター・シティと称する都市間特急は1305分発で、ゆっくり食事している時間はなく、駅カフェで済ませようかと思ったら、ファストフードが2軒あるだけでした。ファストだからまあいいや。ミスター・パニーノなるチェーンがあり、ポテトと飲み物のついたセットが数種類提示されています。中身がよくわからないけど、サンドイッチの種類なんてもともとわからないので、隣接するミラノ周辺の地方名を冠した<Menu Lombardo> € 6.60を発注(お持ち帰りだと€ 0.10安い)。出されたサンドイッチの具は仔牛の薄切りにパン粉をまぶして揚げたミラノふうカツレツで、要するに「カツサンド」だね! トンカツソースがあればなお美味しかろうけど、ポテトについてきたマヨネーズをカツにまぶし、かぶりついたら非常に美味。大口を開けたらアゴががくっとなり、痛〜い!! 実は、夏の終わりころ歯医者さんに通ったあたりからアゴが外れかけたのか口がまっすぐ開かなくなり、スプーンでカレーを食べるのは平気でもカツカレーになるときついという微妙な感じになっていて、そろそろ医者に見せようと思っていたところでした。痛かったが、いまの「がくっ」で奇蹟的に本復しました。イタリア恐るべし。

 サンドイッチ「ロンバルディア」はカツサンドだった!

 


PART 4 へつづく

 

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