古賀毅の講義サポート 2021-2022

Méthodes et technologie pour l’enseignement

教育方法・技術論 


千葉工業大学 工学部・創造工学部・情報科学部・社会システム科学部 (教職科目)
前期 火曜910限(17:00-19:00)  津田沼キャンパス6号館 613教室  

 

 

 

 

 

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2021(令和3)年度 教職科目における指導・評定指針


2021
4月〜5月の授業予定
4
13 開講にあたって/近代教育と教育方法・技術
4
20 主体的・対話的で深い学びと授業観の転換
4
27 目的・目標に沿った教育方法の選択
5
11 発問・板書・教材作成
5
18 学習指導案の作成
5
25 ICT機器の導入/オンライン授業の経験から学ぶ


 

■■次回は・・・
7-
リフレックス:動画教材の相互閲覧・批評

折り返しの今回は、受講生各自で作成した動画教材をオンライン上で互いに見合って、授業・教材づくりのいろいろなスタイルやパターンを学ぶ回です。時間はかかりますが、空き時間などに少しずつ進めてください。そのうえで、「秀逸な出来」「特徴的な教材」といった評価のできるものを3点選び、感想やコメントを加えてください。(そこまでが当科目の評価対象になります)

動画教材は531日中にmanabaにリンクURLを報告してください。

 

本年度の古賀の担当回は第7回までです。
ひきつづき市川洋子先生、山崎治先生の授業があります。



REVIEW 5/25
文意を変えない範囲で表現や用字法を改めることがあります。複数のレビューを統合したり、省略したりする場合があります。

ICT教育が必要だというのはいままでの授業だけでなく社会情勢や経験から理解していたが、そもそも教育をICT化することはどのようなことなのか、今までになかったよさとは何なのか、現在のICT教育が見せかけのものなのだとあらためて実感した。今後自分がめざすべき教育のICT化がどのようなものなのかについて考えるよい機会となった。

私は公立学校出身で、ICTの導入が明らかに遅いと感じた部分がある。また教材の不足という点には共感した。

デバイスに制限をかけるという考えは、よいように見えて、本来のデバイスそのものを否定することになるので、考えを見直してみたい。

ICTを使う際に、これまでの紙媒体の代わりではなく特有の使い方を考えなければいけないと思った。
教科書は紙のものをそのままデジタル化するのではないというのはそのとおりだと思った。PDF化しただけのものを見たことがあり、たしかに読みにくいと思っていた。

先生がいっていた資料集のデジタル教材化というのはとてもよいと思った。

いままでの教科書や資料集とは違う教材を、ICTを活用して制作するのは必須であると考えた。ただ、主に教育内容の面を考えると、ICTを無理に使う必要はないのではないか。

教育現場のICT活用の現状を見てみたいと思った。インターネットの情報をうのみにせず見極めることが大切とわかった。

ICTというツールをどのように活用するのか考えなければいけないとあらためて思った。有用性もたしかにあるが、私は負の部分を多く感じた。

千葉工業大学卒業だとICT機器などの扱いを任せられるという話があったのですが、教師として何か知っておくべき知識はありますか。
・・・> Officeの操作(基本操作ではなく、ひとつ上をゆくビジネス・モードでの使い方)、クラウド管理、セキュリティ管理とかですかね。プログラミング関係は教科指導の内容としてもはや必須になりかけていますので、情報・数学・工業・商業のみなさんはぜひ。「そもそも何がプログラミングで、なぜ学校教育に導入するのか」という話を同僚の先生方にできるくらいになってください。メンテナンスのことを考えるとHTMLのタグのしくみくらいはわかっているほうがよいかもしれません。


紙の教科書とデジタル媒体(教材)を結んで、自習に役立てるような試みはすでにおこなわれている
数研出版 数学教科書の例
https://www.chart.co.jp/kyokasho/22kou/digital/

 

オンライン授業によさ・悪さの両面があることを振り返り、オンライン授業をどのようにつくり、実施し、必要な要素をつけ足していくべきかをさまざまに考えさせられた。
オンライン授業のメリットとデメリットは、去年経験したのである程度理解している。とくにオンデマンド型の授業は、メリットを生かすのが難しく、デメリットばかりが感じられる。教師側で見ると、通常の授業をオンデマンドに落とし込むのが安定ではあると思うが、実際には多くの問題が生じるため、失敗を恐れずに、新しいことをしていくことが教師には必要である。

オンラインのよさ、対面授業のよさは人それぞれだが、周りの人の音や動きも一緒に吸収しているのだから、どちらがよいのか今後考える必要があると思う。

生徒目線で見ると、オンライン授業には一長一短がある。顔を出しておこなう授業があったが、対面のときよりも緊張感が生まれにくく、注意力散漫になることが多かった。やはり画面越しでは感情などリアルな雰囲気は伝わりにくいと思った。

オンライン授業だと生徒が理解したときの表情など、空気感がわからないという難しさがあると考えた。

視野狭窄(障がい)の人たちの問題とオンライン授業の共通点の話を聞き、どうすれば変化を起こせるのかと考えた。AIを使うとかはどうでしょうか・・・
オンライン授業が視野狭窄(障がい)の問題と似たような状態になるのではないかという指摘は新鮮なものだった。また、オンライン授業に対していろいろ文句をいったが、それが自分に降りかかってくると思うと恐怖しかない。

オンライン授業のタイムフリーの面はよかったが、動画が分割されていると気持ちの保持が難しかった。
オンデマンド授業の時間の区切りにも工夫があったということに驚いた。コロナ禍を抜けても対面授業とオンライン授業の併用がつづくと考えるので、どちらの技術も身につけたいと思った。

1年間オンライン授業がおこなわれていたが、動画をずっと見ていると飽きるなどのことから115分をめやすに分割されていることがわかった。分割されていた科目のほうが成績がよかったと思う。オンラインでもテキストや講義などさまざまな工夫が大切だと思った。

オンデマンド授業は時間の自由が利くぶん、人によって差が生じてしまう点が問題だと思う。時間を決めて計画的に取り組む人もいれば、直前にあわてて受講する人もいる。昨年はやむをえずオンライン化されたが、その分の授業が身についたかどうか、対面の講義よりも状況は悪化したと思う。

昨年度、私は時間割どおりにオンライン授業を受講し、課題に取り組んだ。しかし、それをつづけることやその形のままおこなうのは、私も周りの友人たちにとっても難しかった。オンラインを有効に使えていなかったのだとあらためて思った。つづけられた授業とそうでないものとの地位買いを考えてみたい。
私のように対面授業でなければ集中できないような人はオンラインに向かないが、自分のペースで勉強しやすいという人にはとてもよいツールであると思う。この差を縮めるにはどうすればよいのだろうか。

授業中にスマホなどを使い、調べさせてグループで共有させるというのは非常によいと思った。オンラインのライブ授業ではそういったことも可能なのだが、オンデマンドだとどうしても生徒間の共有ができず、生徒がどのくらい理解できているのかもわかりづらい。そこをどうするかが課題になると思う。

昨年のオンライン授業でよさ、悪さを感じ、ことしになって対面になってそのことをあらためて感じた。オンライン授業のよさを生かせるようなあり方をもっと考えていきたい。
コロナ禍において昨年からオンライン授業が全国的に広まったが、問題点が多く発生していることが分かった。今後世の中がどうなるか予想がつかないので、ICTの技術をつけていきたい。

 

私たちは自身の専門の教科を学んだうえで教員になろうとしている、ということを踏まえて、その状況に合った学び方を提示できるようにしていきたいと思った。

教育は教会の布教(洗脳)によるもので、その教育の力の大きさを理解しているからこそ、国や自治体は教育を管理下に置いて支配したいのかと思う。

学バス愛好家になりかけていたので危なかった。ことしは対面なのである意味楽だが、昨年は課題が多い年だったと思う。忘れずに成長したいと思った。

テレビのニュースの情報だけでは、いま社会で起きていることが薄くしかわからないため、新聞をとらなくてはいけないと思いました。また授業の中身がスカスカにならないように知識を身につける大切さを感じました。

 



開講にあたって

教育方法・技術論は、取得する教員免許の種類にかかわらず全員が学ぶべき教職科目です。科目名のとおり教育の方法(method)や技術(technic)を扱うのですが、(1)学校種や教科の違いを超えて共有される方法や技術というのはあるのか、(2)教育方法・技術と教育目標や教育内容ではどちらが優先されるのか、あるいは教育方法・技術がそれ単体として存立しえるのか、といった問いが想定されます。これまでの教職科目で学んできたように、学校教育の実践には、そもそも何を学ぶのかという原理的な問いがあり(教育原理)、学習者の発達段階や学習過程についての理解があり(教育心理学)、さらには各教科の目的や特質についての考察(教科教育法)が前提となります。教職の学生を見ていると、残念ながら少なからぬ人が、そうした教職課程での学びの経験を踏まえずに、自身の生徒としての経験にのみ依拠して授業プランを構成します。いろいろなコンディションが変わってきているのに、それでよいはずはありません。

これまで、初等教育では非常に意識される教育方法・技術が、中等教育段階になると弱まってしまう傾向がありました。教育内容が圧倒的に優越していたわけです。「教科の専門家」としての教師の専門性もその背景にあったはずです。しかし一部のエリートだけが中等教育に進んだ時代はとうに去り、いまや大半の人が後期中等教育段階(高等学校)に進みます。高校生を小学生のように扱うべきだというのではなく、高校生の発達段階に見合った、しかし往年のエリート教育のようなものではない、方法・技術を想定しなければならないのではないでしょうか。またこの数十年での最大の変化といえばIT化の進展です。児童・生徒が完全なデジタル・ネイティブ世代になっているだけでなく、そのシステム、デバイス、ネットワーク自体が日々進化して、かたちを変えています。そうした環境の中で育ってきた生徒たちにふさわしい(いろいろな意味で)方法・技術というのが、もっと深められなくてはなりません。ただしIT化は生徒たちの学習というよりは、コミュニケーションや遊びにひたすら費やされ、せっかくITスキルをもっていながらそれを通して適切に「学ぶ」ということがなかなかできません。現代の教師は、そこに適切な指導を加え、彼らの学びをアシストする責務を負っています。

当科目は3名の教員によるオムニバスです。教育学を専攻し、中等教育の実践者でもある古賀は、中等教育段階における授業観の変化(多様化)に注目して、発達段階や学習課題に沿った教育方法・技術の選択というテーマを設定します(第1回〜第6回)。そのあと心理学が専門の市川洋子助教(第8回・第9回)、教育工学を専門とする山崎治准教授(第10回〜第13回)とリレーして、みなさんの教育観の立体化を促します。3年前期というタイミングでもありますから、意識的・自覚的に教育方法・技術を思考するようにしましょう。

<評価>
担当教員3名で案分します。古賀の担当部分(50%を予定)は、複数の提出物によって成績を評定します。


 

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