古賀毅の講義サポート 2021-2022

Principe de l’éducation

教育原理


千葉工業大学工学部・創造工学部・情報科学部・社会システム科学部 (教職科目)
後期 土曜67 14:00-16:00)  津田沼キャンパス6号館 614教室

 

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2021令和3年度 教職科目における指導評定指針

 

2021910月の授業予定
9
25日 A 中等教育の原理 B 公教育の形成(欧米)
10
2日 A 公教育の形成(欧米) B 公教育の諸特徴
10
9日 A 公教育の諸特徴 B 公教育の形成(日本)
10
16日 A 公教育の形成(日本) B 日本の公教育の諸特徴
10
23日 A 日本の公教育の諸特徴 B 公教育の変容(欧米・日本)
10
30日 A 公教育の変容(欧米・日本) B 公教育の現在地

白抜きはオンデマンド授業の回です

 


開講にあたって

入学直後の1Sで教職課程の履修・受講を開始したみなさんは、いよいよこの2Sから本格的な教職科目(教職専門性を形成するもの)に取り組むことになります。教育行政学とこの教育原理がまず設定されているのは、法令上の構成がそのようになっているということもありますが、児童・生徒という立場ではあまりになじみ深く、それゆえに主観や経験をなかなか脱しえない学校教育という対象を、いままで考えたことが(たぶん)ないような角度、視点から捉えて、専門職をめざす立場で思考するためです。教育行政学は、学校教育にかかわる法・制度やその運用を中心に学び、教育原理は歴史・思想を軸に教育の理念を深めるものです。高等学校での区分でいえば、前者が政治・経済や現代社会、後者が歴史や倫理に近いといえます。いずれも学校教育を外側から捉えて、輪郭や性質を明らかにすることに主眼があります。この作業を怠れば、いつまでもユーザー(児童・生徒)側の記憶をひきずったまま教育する側に回ってしまうという失敗につながります。また、学校教育は不変・不動のものではなく、時代や社会状況、地域や、ほかならぬ生徒たちの傾向などによっても変わります。より正確にいえば、変わらない不動の部分と、変わる部分とがあります。自身の児童・生徒時代の経験というのは世の中全体からみればごくミクロのものでしかなく、それを一般化することはできませんし、何より「過去」のものですので、それを基準に未来の教育に携わることのまずさは、おわかりいただけるのではないでしょうか。

学校教育は曲がり角にあるといわれます。詳しくは本編で述べますが、いまのような学校教育のしくみが生まれたのは100200年くらい前のことです。日本では明治維新のあとで確立されました。そのころと現在とでは社会状況がかなり違います。私たちが情報や知識をどこから得るのかを考えてみると、テレビや新聞などのマス・メディア、そして現在ではそれ以上にインターネットの果たす役割が大きくなっています。メディアが未成熟だった明治時代にあっては、おそらく学校教育というのが最大の情報源だったはずで、全国に小学校がつくられ、そこで同一内容が教えられたということの意味は、現在よりもはるかに重かったのではないでしょうか。いま、学校の先生よりもインターネットの情報のほうがアテになると思っている児童・生徒は結構多くなってきていて、学校は情報や知識を得て自己を形成する場ではなく、友達と遊んで交流する場、さらには「行かなければならないことになっているから行く」というノルマやタスクの場になっているかもしれない。要は、社会全体の中で占める比重が軽くなっているということです。その学校教育のメイン・スタッフである教師をめざすみなさんは、そうした学校教育の本来の性質、今日的な変化、いまも変わらぬ優位性や特色などを専門的な見地からよく知り、今後もずっと上書きしていかなければなりません。学校教育を動態的に把握し理解することが、専門職への第一歩ということになります。

この教育原理は3パートから成ります。第1部が教育の歴史、第2部が教育の思想、第3部が社会教育・生涯教育(学校外での教育を通して学校教育の輪郭を知る)です。第1部はテキストの第3章、第2部は第4章が相当し、とくに歴史編の第1部ではテキストの構成に沿って授業を進めます。第3部は草野滋之教授の担当です。

2021年度後期は、社会情勢にかんがみて、2Sの教職2科目(教育行政学・教育原理)はハイブリッド授業とします。受講者全体を2グループに分けて、学生の視点で見れば2回に1回の出校となり、出校しない回は配信している動画教材を視聴して課題に取り組むオンデマンド授業です。完全対面授業や完全オンライン授業に比べて、リズムを整えることやタイム・マネジメントをおこなうのに苦労するかもしれません。ある意味で専門科目など以上に自覚を強めて臨んでください。

<使用するテキスト>
古賀毅編著『教育原理』(学文社、2020年)

 

当科目の評定方針

各回の課題(60)+読書課題(25)+草野教授担当回の課題(15)により評定します。
古賀担当回については、出席点はいっさいありません。

 

 

REVIEW 9/25
*文意を変えない範囲で表現・用字法を改める場合があります

 

 

 

 

 

 

 

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