古賀毅の講義サポート2026-2027

総合的な学習(探究)の時間の

理論と実践

Théorie et pratique des périodes d’études ou recherches integrées

千葉工業大学工学部・創造工学部・情報変革科学部・未来変革科学部 教職課程
前期後半(土曜89限)+夏期集中 津田沼キャンパス 6号館 615教室

この科目は理論編と実践編により構成されます。
実践編の担当は、古賀のほか、引原有輝、三村尚央、木島愛、小林学、福嶋尚子の各先生です。

 


開講にあたって

総合的な学習の時間は、平成1011年版学習指導要領で小・中・高・特に新規導入され、2002-03年度より実施されている学習領域です。学習指導要領では、各教科、特別の教科 道徳(小・中学校)、特別活動、外国語活動(小学校)とならぶ位置にあります。すでに四半世紀の実践を経ていますのですっかり定着してはいるものの、内容や方法そのものが定められているわけではなく、学校や教員の裁量による部分がかなり大きいため、内容面でも成果のうえでもかなりのばらつきがみられます。また、「教科の専門家」が教員となる中学校・高等学校では、「総合の専門家」がいるわけではありませんから、その点でも宙に浮きがちで、自信をもって指導できるという教員が思いのほか多くないといわれます。もとより教員免許状が保証する教員の専門性の中には、この総合の指導も含まれます。教科の専門とはまた少し違った意味で、指導力や見識を身につけていかなければなりません。

総合的な学習の時間は、現行の学習指導要領(平成30年版)から、高等学校でのみ総合的な探究の時間へと名称が変更されました。この探究(re-search)という語は、現行学習指導要領のキーワードでもあり、みずから問題意識をもって学びを掘り込んでいくというふうに捉えられています。「学びの、その先」を見ようとすれば、当然そのようになります。ただ、受身で他律的で、点数を取るための学習に終始し、そこでは正解主義がはびこるといった安易・稚拙かつ形式的で意味の薄い学習に、生徒も世の中も慣れてしまっているところがあり、探究などといわれても魅力を感じず、むしろ「面倒くさい」と敬遠する生徒も実際には多いです。その中にもしみなさんがいたとしたならば、教員をめざす学生もまた形式的な学習観にはまり込んでしまっていることになり、探究の指導が本当にできるのか怪しくなってきますね。総合的な学習・探究の時間についてプロの教育者をめざす立場や視点で捉えなおし、その指導や支援のスキルを身につけるにあたって、まずもって自身が探究する姿勢をもち、その意味・意義を存分に感じていなくてはならないことになります。なお、現在審議中の次期学習指導要領では、小・中学校段階においても総合的な探究の時間への名称変更がおこなわれる見込みです。探究が強く求められていることは間違いありません。総合では、そこに「総合的に学ぶ」というもう一つの特色を加えて、硬直化した学習を突破するためのひとつのきっかけにしていきたいものです。

通常の教職科目(2単位)は、60分×2×13回を前期または後期の授業期間内に学びきるものですが、当科目は少し変わった運用をします。前期の後半に60分×2×7回分を開講し、これを理論編とします。また夏期集中の期間に60分×6×2日の集中授業をおこないます。こちらは実践編。指導する側の自分たちが実際に探究を試みるというものです。大学生としての学びの質が、教員になったときの教育実践の質につながるという点では他の教職科目も同じですが、総合では、テーマが探究であるだけに、自身が真に探究的な態度を取れるのかどうかがカギを握ります。

 

※当科目のレビュー、意見交換はLMS上でおこないます。

 

 

 


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