2016年8月に2泊した旧市街のホテル・ローマ(Viesnīca Roma)は、場所と設備、コスパの面で上々だったため、このたびも迷わず予約しました。今回は1泊朝食つき€76.95で押さえています。リトアニアでの4泊に比べると割高ですが、相場の違いがあるかもしれません。まだ11時半を回ったばかりなので、レセプションに荷物を預けようと思ったら、「ダブルのご予約がツインに変更になってもよいのであれば、いますぐチェックインできますよ」と30代男性のホテルマン。ノー・プロブレムといったら、Really?と。どうせ1人で泊まるのだし、ダブルもツインもさほどの違いはないのではないかな。I am not a
big man. といったら了解されました(小物だしな 笑)。ミスター・コガは以前にも宿泊されていますねと、ちゃんとチェック済みのようです。前回快適だったのでまたお願いしましたといったらにこりと笑います。「今回は、2年前の部屋の2フロア上の階になります」といってカード・キーを手渡しますが、何階に泊まったかまでは憶えとらん(汗)。
2年前にも観察したとおり、ソ連時代には共産党関係の建物だったのではないかと思うような、立派だけど古びたビルで、昭和のころによく見かけた造りを見せています。共産党関係という推測は、建物の位置、立地によるものでもあります。いい場所はまず押さえたでしょうからね。客室はもちろんちゃんとしており、この価格でこの内容ならいうことはありません。コンセントが机上になく床面に近いところにあるというのが時代がかっているが、まあその程度。そういえば8月の終わりにソウルを訪れた折に、これくらいのクラスのホテルを2泊素泊まりKRW 208,080(2万円くらい)で取りました。空港からも都心からも近くて便利な場所で、結構なクラスのホテルだと思うもののその価格。やっぱり建物が古く、昭和の感じが否めなかったので、そのへんの問題なのかもしれません(韓国の相場がさほど高くないというのもある)。
ホテル・ローマ
荷物を置いてさっそく旧市街へ。朝食を抜いているのでさすがに空腹で、手軽にハンバーガーでも食べて行こうかな。Hesburgerというこちらのチェーンらしきところに入って、最初はバーガー1個だけテイクアウトして歩き食いしようかなと考えたのですが、見るとComplex(セット)が€2と激安なので、イートインすることに。しかし前の客のテイクアウト・オーダーが10品を超え、しかもいろいろな種類を頼んでいたため、えらく時間がかかります。キッチン1人、カウンター1人のツーオペ体制のようで、昼どきなのにこれは大変だなあ。5分くらいかかってようやく注文の品を入手できましたが、最初にセットしたポテトがそろそろ冷えるんじゃないかという頃合いで、これはファストではないわなあ。ケチャップ?
マヨネーズ?と聞かれましたがどちらもノー。ポテトにマヨネーズなんて成人病になってくれといわんばかりの設定です。このごろはマクドナルドでもバーガーのケチャップを抜いてくれと頼んでいます。塩分制限なんてないほうがいいが、そういうことになってしまったために健康をモニターできるというふうに、一応は考えています。ここのバーガーは肉がやけにクリスプで、往年の森永LOVEみたいなチープさがある(若い人は知らないよね)。
リーガ旧市街は安定の美しさ。ヴィリニュスやカウナスの旧市街と比べると、明らかに「色」があります。カラフルです。前回、聖ペーテラ教会(Sv.Pētra Baznīca)の塔に登って町を俯瞰し、その写真を方々で使っているのですが、かなり評判がいいです。「きれいな町、行ってみたい!」となるわけね。美というのには渋みもあるはずで、カラフルばかりがよいとも思いませんが、ぱっと見の美しさでは、たしかにリーガが長じているかもしれません。ただ、やっぱりバルト地域では別格に大きな都市だというのは、あらためて入り込んでみるとよくわかります。
リーガ旧市街
絵としてみた場合の夏と冬の違いは、いくつかの広場にクリスマス・マーケットが出ていることでしょうか。ヴィリニュスもそうだったし、もうどこでもクリマのにぎわいに出会います。昼の時間があまりに短いので、そういう楽しみ方になるのですね。この旧市街は2年前にほとんど歩きつくしていますし、前述したように、長径1kmくらいの閉じた範囲なので地図不要で歩けます。とくに目的もないままふらふらと歩いてみて、ああそうだった、こういう景観だったなと思う。同じ町を2度以上歩くのも悪くはありません。前回もそうだったけれど、団体を前にガイドさんが見どころなどを解説する場面にしばしば出会います。たいていは英語。これも英語圏の人たちが来ているというよりは、汎用性のある言語でガイドしているということですね。英語の心得があれば観光ガイドで稼げるということでもあります。日本人観光客らしい組には出会いませんが、「バルト三国めぐり」というツアーの広告はしばしば目にしますので、きっとこのような感じで町を見て回るのでしょう(英語ガイドではないような気がするが)。私の周囲にもそうしたツアーに参加したという人はいます。美しい旧市街を見るだけでも楽しいので、三国それぞれの違いまで味わえるのなら得した感じもあるのでしょうね。
何気ない路地の様子に味わいがある
勝手知った感じでひと回りし、夜の燃料などを買い入れて、いったんホテルに戻りました。バルト三国におけるフロアの数え方は、日本と同じで「数え年」式。つまり道路面が1階です。欧州ではふつう道路面を0階とする「満年齢」式なので、当初は違和感があったのですが、調べてみるとロシアも数え年らしいので、ソ連時代の名残があるということですね。1ヵ月前に香港を訪れているのですが、香港は東アジアでは例外的に0階表示を採っています。中国は数え年式なので、旧宗主国(英国)の方針がいまも受け継がれているのでしょう。
すっかり暗くなった16時ころにまた町に出ました。翌30日に利用予定の、空港行きのバス乗り場を確認しておくことにしましょう。2年前に来たときには夜遅くの到着だったためタクシーでホテル・ローマに直行しました。今回は公共交通機関を試してみたい。ガイドブックによれば、空港行きはアクセス専用ではなく普通の路線バスのようで、先ほどカウナスからのバスが着いたターミナルではなく、その近くの主要道路上に停留所があるとのこと。行ってみるとたしかに空港行き22系統の時刻表が掲出されていて、昼間は1時間に5本も出ているので、ここで数分ほど待っていればバスが来るということですね。バス停のはす向かいに、フィンランドでも利用した大型デパート、ストックマン(Stockmann)が見えたので、ここで恒例のネクタイを購入することにしましょう。
旧市街と新市街を隔てる緑地帯に出てみると、遊歩道が上手にライトアップされていて、冬の夜(といっても夕方だけど)らしい美しさを見せています。夜(夕方)の散策を楽しむ人もけっこうあるようです。バルト三国の首都の中では、都市計画の度合いが最も大きな都市といえるかもしれません。やはりライトアップされた国立オペラ座(Latbijas Nacionālā Opera)などをひとわたり見てから、17時ころ夕食へ。アンパイというわけでもないけれど、前回と同じレストランで同じ料理を食べようかなと考えています。あれ美味しかったな。場所もしっかり記憶していたので、Radi Un Draugiという小さなホテルのダイニングを兼ねたレストラン、ニクラウス(Niklāvs)に行ってみました。前回は夏場だったので道路上にテラス・デッキを設けてあり、そこで食事しました。いまは真冬ですから当然店内ということになります。デッキは海の家みたいな気楽さだったのに、内装は思いのほかスタイリッシュで上品なんですね。まだあまり客がいなくて静かです。
とりあえずビールはLielvārdesのライト・ドラフト40cL(€3.80)。とてもいい香りがします。それなのに味が濃くて、しっかり美味しい(ビール飲ませておけば何でも褒めるわけではないからね!)。スライスしたバゲットとライ麦パンが運ばれたので、少しだけアテにします。そのあとの料理のおともはグラスの赤ワイン(€4.50)。こちらはフランスのレサック(Raissac)だからラングドックのやつでしょうね。料理はもちろん一択で、ポーク・ナックルです。英語メニューの散文的表現はOven baked pork knuckle marinated in mustard and caramelised with
honey: cooked sauerkraut, creamed potato with hemp seed butter, whipped
horseradish and beetroot, mustard, greens. と、お皿の上にあるものを残らず列挙したようなものになっていました。フル・サイズだと€25ですがハーフは€16で、前回はハーフで十分だったため今回も同様に。豚足というか、スネ肉の部分なのですが、ドイツから東欧にかけては広く食されている素材です。夏にポーランドを訪れた際にも、たいていのレストランにナックルのメニューが見えました。ナイフを入れるまでもなく肉がほろほろ崩れて、やわらかくて美味しい。マッシュをまぶして食べるとさらに味わいが増します。豚肉というより鶏肉の食感に似ているかもしれない。ソ連の名残といえるビーツは、ここではペースト状のソースとして供されていました。東京に戻ったらまた減塩生活に徹しなければならないので、2018年最後のディナーということで(翌30日はANAの機内食)、いまのうちにこういうものを食べておこうね。
12月30日(日)は8時ころ最上階のダイニングで朝食。前回は素泊まりだったため、朝食会場は初めてですが、いい眺望です。周囲のテーブルはみな家族連れのようで、どこもボンジュールと声をかけ合っており、フランス語で会話していますので、フランス人のパック・ツアーご一行様ではないかな。クリスマス休暇を海外で、ということなのでしょう。もっとも「海」外ではないし、ラトヴィアもフランスも同じシェンゲン圏なので、われわれが北海道や沖縄に行くのとさほど変わりません。あ、言語が違うから、変わらなくもないのかな?
前日下見した空港行きのバスには13時半くらいに乗れば大丈夫だと思うので、午前中は市内を散策して、正午前にチェックアウトするという感じでいいでしょう。荷物のパッキングなどは済ませておいて、何度目かのリーガの町に出ました。せっかくなので新市街もひと回り。日曜の朝とあって人の動きはほとんどなく、しーんとしています。新市街のほうは本当にどこにでもあるような「都心」で、ただし日本でいえば地方の県庁所在地くらいのサイズです。せっかく来たのだから市内交通にも乗ってみよう。トラム(路面電車)やトロリーバスのチケットはキヨスクなどで購入するのですが、ときどき自動券売機を置いている停留所があります。見かけたときに購入するほうがいいですね。一日乗車券(初回タッチ時から24時間有効)が€5と格安。午前中だけなので乗りまわるというほどではないのだけど、空港までの路線にも使えるので、市内で2回、計3回乗れば元を取ることができます。カード決済しました。
リーガの市内交通は旧市街のガワの部分をなぞるだけで内部には入りません。その代わり、新市街のほうは結構な密度で走っています。旧市街だけ重点的に見学するというのであれば、こうした一日乗車券などは不要でしょう。トロリーバスというのは日本の法律では無軌条電車ですので、架線から集電して走るバスではなく線路のない電車という位置づけなのですが、見た目も乗り心地も絶対にバス寄りです。かつては東京や横浜にも走っていたのだけれど、いまは立山黒部アルペンルートの1区間を残すのみとなりました。欧州では意外にあちこちで見ることができます。ちょうど1年前に訪れたハンガリーのブダペストでは、ペスト地区を縦横に走っていて元気でした。1年ぶりのトロリーバスを、1kmちょっとの区間利用してみます。
(上左)ラトヴィア独立記念碑 (上右)なぜかウサギが飼われている公園
(下左)トロリーバス (下右)町はずれのショッピング・センターに入ってみた
旧市街の西側はダウガヴァ川(Daugava)によって区切られています。この川がリーガ発展のもとになったのですね。トロリーバスでは橋を渡って左岸に出ました。あまり遠くに行くのも何なので、左岸側の最初の停留所でテキトーに降りて、しばらくそのあたりを歩いてみます。この幹線道路沿いに、わりに大きなショッピング・センターが見えたので入ってみました。どうもSCというより、ホームセンター(これは和製英語)を核にした大型スーパーのようです。品数は豊富。ただホースもサンダルも下着も不要なのだが、靴べらないかなと思って2周ほど回ってみましたが見当たりません。あとは2回ほど飛行機に乗るだけですが、フランクフルト→羽田の機内では靴を脱いでスリッパに履き替えるに違いなく、一定の長さの靴べらがあればリュックに入れておけるかなと思ったわけです。この規模の店なので、どこかに必ずあるとは思いますし、もちろん店員さんに聞けばよいのでしょうけれど、英語で何というのかわからないので、え〜と、あの、靴をこんなふうにこうするやつ、と情けないジェスチュアで伝えるのもシャク。靴を「履く」動作は1回だけのはずなので、フランクフルト空港の分厚いパンフでなんとかなるだろうね。(ちなみに靴べらはshoehorn)
トロリーではなく普通の路線バスで旧市街の外縁に戻り、石畳の町を最後に歩きます。もう「朝っぱら」という時間帯を脱しているので、団体さんがあちこちでガイドを受けています。ヴィリニュス、カウナスでは個人経営の小規模の美容室をたくさん見かけましたが、ここリーガではなぜか同クラスの理容室が目立ちます。「床屋さん」てな感じですね。拙宅の周辺にはまだけっこうあるのですが、東京でも昔ながらの床屋さんはずいぶん減りました。メンズが美容室に当たり前に行くせいでしょう。
予定どおり11時過ぎにホテルに戻り、荷物をまとめて、11時45分ころチェックアウト。といっても空港に向かうには早すぎるので、ホテル1階、レセプションからそのまま入れるカフェ兼レストランで、サラダと白ワインの昼食です。どう見てもチェックアウト後の宿泊客なので、1時間以上滞在しても文句はいわれないでしょうね。最初で書いたように、ことし2018年はやたらと飛行機に乗った1年でした。年3回の渡欧という通常の(!)遠征のほかに、ソウルと香港にも出かけていますので、国際線づいているというか、いつも何かしらの航空券が準備されているような状況です。きょう12月30日の2区間でことしは〆だけれど、帰国後は中4日をおいてまた韓国に出かけることにしていて、そろそろどこかに怒られそうな感じ(汗)。2月にEUコンプリートを達成したら、次回から暮れの遠征はアジアに切り替えようかなとも考えているところです。12月の欧州は日が短く、かつ寒いので、活動上の制約が大きいですからね。
ホテルから徒歩8分くらいのところにあるバス停で待つと、まずミニバスがやってきました。ミニバスって、先月行った香港みたいだな。322系統とあり、行先表示はAirportなので、これも空港行きなのか。待っていた何人かが荷物をもって乗り込みました。ただ、予定しているのは22系統で、おそらくそちらは普通のバス。ミニバスは見たところtoo small, no seatだし、一日乗車券が適用されるかどうか定かではありません。公共交通機関のスタンダードを試したいというのもありますので、そのまま待つことにしました。22系統はそれからほどなく現れました。どこでも見かける連接バスで、空港アクセス路線の仕様(たとえば荷物置き場があるとか)ではなく、普通の路線バスです。4ヵ月前に利用したポーランド・グダンスクの空港行きバスもこんな感じでした。それでまかなえるほどの利用客数ということなのかもしれません。前回は日が落ちてから空港に着き、タクシーで市内入りしましたので、空港までの景観というのはほとんど見ていません。あらためて車窓を見るものの、日本の地方都市の市内から空港に向かうのと同じような、ありがちな郊外というほかありませんでした。30分ほどかかって空港ターミナルの前に到着。
これから16時30分発のエア・バルティックBT233便でドイツのデュッセルドルフに向かいます。これが所要2時間というところ。デュッセルドルフでANAの成田行きに乗り継いで、帰着は大みそかの15時25分の予定です。時差の関係で帰路はかなり長く感じますね。何かのトラブルで遅れたら、年内に成田に着かないかもしれない。本当はフランクフルトかミュンヘンで乗り継ぎ、羽田着というのが望ましいのですが、マイナーな出発地だと成田便に振り分けられることがあります。2017年夏、ルーマニアのブクレシュティからの帰路がやはりデュッセルドルフ乗り継ぎの成田便でした。それはいいのだけど、ラトヴィアのナショナル・フラッグ・キャリアであるエア・バルティック(airBaltic)のチェックイン・カウンターに行き、キャリーの機内預け入れを頼むと、「これは大きすぎるので有料になります」と。見れば9kgしかありません。いつもの2月だと8泊10日なのでもう一回り大きなキャリーを引いており、11kgくらいはあるはずですが、今回は5泊7日なので中型の、新しいやつを買ったばかり。9kgなんて余裕で「軽い」のではないかな。聞くと8kgまでは無料なのだそうです。エア・バルティックはナショナル・フラッグ・キャリアといいながら、格安航空会社、いわゆるLCCでもあるので、こうした細かい課金制度になっているのでしょう。国の看板がLCCってすごいね。前回パリから同じエア・バルティックでリーガまで飛んできたときには、そうした課金はなかったので、ラトヴィア発の場合にのみ適用されるのかもしれませんが、発着する便がすべて国際線というこの空港の事情を考えると、もう少し何とかしたようがいいような気もします。預け入れ料金は€30と、このあたりの物価に照らせばかなり高額。現金はダメだそうなのでカードで決済しました。ついでのことに機長のアナウンスは英語のみでした。LCCだから外国人パイロットを雇っているのかもしれない。そして機内の飲み物はコーヒー€3.50、ビール€6などすべて有料で、これはパリからの便でも同じでした。2時間くらいなので飲み物は不要。さほど高くはないが、なんだか損したような気になるのでね。
リーガ国際空港
ともかくも荷物を預けて保安検査場手前の改札機に搭乗券をかざしたら、チャイムが鳴って係官が飛んできます。「ミスター・コガ、ご案内しますのでこちらに来てください」と、どうやら私のゲート通過を待っていた様子なのが妙。保安検査はクルーなどが使用するファスト・レーンでおこない、係官の誘導するあとをついていくと、出発ロビー手前のStaff Onlyの鉄扉が開かれ、こちらへどうぞと。小屋のようなその部屋は、機内預け入れ荷物をモニターする場所のようで、さっきお金を払って預けたばかりの私のキャリーが手前の台に載せられていました。「荷物を開けてください。この中にバッテリーを入れませんでしたか?」 いやそんなものは持参していない、と思ったが、羽田で購入したスペアの単3電池を入れていたのを思い出し、これですかと取り出したら、手荷物のほうに入れなおすよう指示されました。電池が引っかかったのは初めてです。そしてもう一つ、立方体の箱を指さして「これは何ですか?」。うわっ、血圧計だ! ――It is the blood pressure monitor. そういって心臓を上から撫でるようなポーズを示すと、「なるほど、わかりました。クローズして結構です」だって。何もバルト三国くんだりまで好き好んでこんなものを持参しているわけではないんだけどな。まあこれだけ念入りにチェックしているのは、安心といえば安心ですが、€30も払ってこれをやられるのは、ねえ。係官はにこりと笑って、Have a good flight.と。
リーガ国際空港(Starptautiskā lidosta Rīga / Riga International Airport)は、前回は到着フロアしか見ていませんでしたが、出発フロアはけっこう広く、快適でした。リトアニアもラトヴィアも、もちろんエストニアも、EU加盟国でありユーロ圏、そしてシェンゲン圏でもありますので、出国審査というのはありません。今回の私の行程だと、最初にシェンゲン圏に入ったフランクフルト空港で入国(入欧)審査、このあとデュッセルドルフ空港で出国(出欧)審査をすることになります。どちらもドイツの都市だから、航空券を別にすればリトアニアとラトヴィアに入国したという記録はどこにも残らないはずで、経験の浅い人はそれを不思議に思うでしょうね。私はもうベテランだし、何よりEU加盟国完訪を期してリトアニアを訪れたわけなので、EUのルールは熟知していますという顔で搭乗しています。高所恐怖症で飛行機を避けていた学生時代の自分が見たら、空を飛ぶだけでなく「国際線」を当たり前のように乗りまわしている様子に驚愕するでしょうきっと。さあ、コンプリートまでマジック1になりました!
エア・バルティックのB727-500に乗って、デュッセルドルフ経由で東京(成田)へ帰ろう
白い冬のリトアニア おわり
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