古賀毅の講義サポート 2020-2021

Didactique des études sociales au collège-4

社会科教育法 4 G


早稲田大学教育学部教職課程 (全学部対象)
春学期 金曜 6限(18:15-19:45)  早稲田キャンパス  号館   教室   *本年度は全編Waseda Moodleを用いたオンライン授業です

 

 

 

 

 

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2020(令和2)年度 教職科目における指導・評定指針

 

授業予定は後日掲出します


 

2020年度 社会科教育法4 Gの進め方・学び方 4/6

早稲田大学では感染予防などのため、2020年度春学期の授業をオンラインで実施することになりました。
当科目は、いわゆる教科教育法のうち実践・発展・応用を主眼とする4ですので、他の段階以上に実際の授業づくりを念頭に置いたコミュニカティブな授業を想定しているのですが、模擬授業ができないなどオンラインでは種々の困難があります。この情勢ではやむをえないことと考え、オンラインならではの利点を載せることで、みなさんの教育力・教育構想力の向上に資したいと考えています。

当クラスはもともと小人数が予想されます。したがって、Waseda Moodleを通して、教員(古賀)による講義部分の配信はもちろんですが、受講生のワークシートや学習指導案を相互に見せ合って学ぶ、フォーラムやピア・ワークの方法を採ります。また受講生個々の関心やレベルに応じて、柔軟に内容を編成します。

生徒役として立ち会うことを含め、模擬授業の機会がないのはきわめて残念です。希望があれば、秋学期開講の社会科教育法H(金曜5限)または社会科教育法I(金曜6限)の聴講を認めることにします。


<使用するテキスト>
中学校学習指導要領解説 社会編(平成29年版) 
『新編 新しい社会 公民』(東京書籍 文部科学省検定教科書 2東書 公民929) *大学生協ブックセンターで購入してください

この教科書は、現行の平成20年版学習指導要領に準拠しています。29年版に準拠した新しい内容のものは2021年度より使用開始となります。教師としてのキャリアの中では、何度か学習指導要領の改訂を経験するのですが、いまこのタイミングで「変わり目」を見ることができるのは貴重な機会であるとお考えください。そして、来春になったら新しい教科書も入手して、比較検討してほしいと思います。

 

なお受講生少数のため、このページは基本的に運用・更新しません。以降はすべてWaseda Moodle上で連絡やコミュニケーションをおこないます。

 



開講にあたって

社会科教育法4は、中学校社会科の教員免許状取得をめざす学生のための科目です。4は、学習指導要領の構成や社会科の基本理念などをおおむね理解したことを前提に、授業の計画および実施に向けて知識とスキルを高めることを目的とします。中学校教科としての社会科は、サブ・カテゴリとして地理的分野・歴史的分野・公民的分野という3つの「分野」をもっていますが、このGクラスはそのうち公民的分野の実践を対象とします。

実践編ですので、学習指導案の作成や教材づくり、模擬授業などを中心に進めます。とはいえ、単なる「授業技術」の習得であると捉えてしまうと、それは誤りであり危険でもあります。何のために何を教えるのかという根幹の部分に対する認識が弱いと、テクニックや話術など地に足のつかないものになり、生徒の学びにとってプラスになりません。そして、授業とは「知識を教える」ものであるとする誤った見方が蔓延していることにかんがみ、そうではない適正な姿とはどのようなものであるのかを、一人ひとりに考えてもらいたいと思います。その際に、自分が生徒として受けた授業や教育経験をベースに考えるのではなく、専門職業的な見地から授業や学習指導を捉えるという方法を必ず身につけてもらいます。それなくして教壇への道はありません。とくに社会科は、その意義や効果が強調される反面で、「暗記もの」「知識伝達」という悪評を一手に引き受ける暗い面を持っています。社会科は暗記ものでも、知識伝達でもありません。中学3年という、発達的にも社会化の面でもきわめて意味のある、そしてセンシティヴな時期に学ぶ「社会」とは何であるのか、そのベースとなる部分を考えてほしいと思うわけです。

中学生の学ぶ社会と、高校生や大学生の学ぶ社会、そして、私たちがリアルに生活する場としての社会は、すべて同じものです。言葉遣いや整理の仕方は平易かもしれないが、中学生向けだから本質を外してもよいとか、専門的な思考を背景としなくてもよいということは絶対にありません。大学生としての、そして今後はプロとしての、みなさんの学び(学びつづけること)が、そのまま教育内容や授業に反映すると考えて、日々の研鑽を怠らないようにしてください。

当クラスの授業は、社会科公民的分野の代表的な単元ごとに授業プランを作成して、それをもとに意見交換し、代表者に模擬授業をしてもらって検討する、というプロセスを軸にします。全員が、得意不得意にかかわらず当科目で扱うすべてのテーマを検討することに意味があります。社会科の広さと深さを体感したうえでなければ、社会科の指導にあたることは(仮に地理的分野、歴史的分野であったとしても)不可能だと考えるからです。

 


 

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