6- もりもりランチ&ディナー

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L’Atlantid



ディナーコース €11.00
前菜:エスカルゴ(6 escargots de bourgogne
主菜:豚の背肉、マスタードソース(échine de porc sauce moutarde


鉄鍋通りのテラス席 このまま直進するとメトロ7号線プラス・モンジュ駅付近に出る


今回は46日の短い滞在ですので、サンドイッチの立ち食いとかそんなのはやめて着席して食事することに徹しよう、と謎の決意。肉肉ワインワイン肉。

12時間のフライトを経てパリに着いた夜、さっそく常宿ちかくのムフタール通り(Rue Mouffetard)を登り、第1ディナー。いまはサマータイムで日本との時差は7時間ですので、長〜い昼をかけてユーラシアを横断し、フランス時間の夕方に到着ということです。夏の渡仏は久しぶりだけど、20時くらいまで明るいのはいいですね。それと、ここはちょいちょい使う鉄鍋通りRue du Pot de fer)なのですが、狭い道路にテラス席をたくさん設けてあります。冬にもあるにはあるが、外で食事する人はやはり少ないです。パリ初心者だったころお世話になった教授にこの通りのレストランで昼食をごちそうになり、パリジャンが普通に屋外でごはんを食べるのを新鮮に思ったのを思い出す。

このレストランも久しぶりだなあ。通常は€16.90のコースなのですが20時までは割引価格です(日本人の感覚だとど真ん中の時間なのでありがたい)。最近はサイゼリヤあたりでも出てくるのでありがたみの薄れたエスカルゴですが、まあ縁起物みたいなもの。メインはポークのかたまりをソテーしたもので、フランスではよくあるマスタードソースをまぶしてあります。カジュアル・レストランで食べる肉は豚でも牛でも鶏でも仔羊でも、「やわらか〜い」(女性レポーターふうに)ということはなく、基本的にがっしりしています(笑)。今回のディナー、味は、まあまあまあ、だな。

  
(左・中)今宵のレストラン La Vieille Tour はす向かいの青いひさしが前夜のL’Atlantid (右)毎度のテーブルワイン25cl €7

La Vieille Tour



ディナーコース €18.00
前菜:ラルドンと温かい羊チーズのサラダ(salade aux landons et chèvre chaud
主菜:アヒルの腿肉 オレンジソース(cuisse de canard à l’orange
デザート:レモンシャーベット(solbet citron

 

ここは2月にも行ったところですが、味がよかったし、お店の兄さんと目が合って誘い込まれたので、またもお世話に。入ってみたいレストランは他にもあるのだけど、1人だと変な感じになるんですよね。そこが西欧での夕食の弱点。晩飯だけ付き合ってくれる人を募集しております。ワインくらいごちそうします(笑)。

日本人の感覚だと「サラダ」というのはちょこっと盛られた野菜類なのですが、こちらのカジュアル・レストランやカフェ、ブラッスリーなどでサラダという名の皿をとると、どかんとものすごい量。ところによっては、居酒屋のコース料理で供される大皿の生野菜みたいに見えることがあります。「今日はお腹すいてないんだよなあ」というときなど注意ね。ラルドンというのは不勉強で知りませんでしたが、帰国後に辞書で調べたら豚の背脂を固めて細切りにしたものらしい。食べた感じではベーコンと大差なかったです。載っているのはchèvreという羊乳のチーズをオーブンで焼いたもの。においがきついので日本人は不得意かもしれません(ま、こんなのまだにおわないほうだけど 笑)。ワインに合うよ。今日のメインはアヒル(家カモ canard)。ローストして甘いソースをかけてあります。いつもコンフィ(confit)ばかりなので目先を変えてみたが、まあ想像どおりの味だなあ。美味しいですけどね。

いつもいうように、デザートは要らんのだけどなあ。コースについてくるので仕方ない。前回同様にソルベ(シャーベット)を頼みましたが、甘いなあ。女性なんかは、デザートを楽しみに食事するという人も多いでしょうけどね。フランスではおっさんもデザートを楽しみにしている様子です。ごっついケーキとかよく食べてますもん。

Hippopotamus


シャロレ牛のサーロインステーキ(Charolais faux-fillet) €19.90
 食後のカフェ €2.30

 


何とかの1つ覚えみたいに、またまたイポポタムス。こうなったらもう儀式みたいなもんですわね。餃子の王将に元ヤンふうの店員が多いのと同じように(?)このチェーンにはアフリカ系の店員がやたらに目立つけど、方針でもあるんでしょうか。どこともサービスがよく、物腰がやわらかでよく教育されています。北駅前のお店は他国などへの遠征の帰りによく使っています。一部改築中でした。

わざわざフランスに行ってチェーン店のステーキを食べるかどうかわかりませんが一応レクチャーしておきますと、肉を選んだら焼き方、ソース、付け合わせを指定します(英語メニューが用意されています)。筆頭にあるバーベキューソースは(マックナゲットのと同じで)甘いケチャップみたいなやつだから、せっかくの肉の味を消してしまうような気が。いつもペッパーソースを頼みますが、塩コショウで食べるのが最も美味。ビールとグラスワイン、カフェまで込みでちょうど€30でした。もりもり。

 

Le Saint André



牛バラ肉のステーキ エシャロットソース(Bavette à l’échalote) €13.00
ボルドー25cl €5.00 *このワイン美味かったよ


こちらも毎度おなじみ、サン・ミッシェル広場の裏にあるブラッスリー、ル・サン・アンドレ。儀式みたいなのが多すぎて、このごろ保守的になりかかっていますかね。ここのコンフィは美味いのだけど、このところご無沙汰でビフテキばかり食べている。ビフテキというのはフランスでは最もポピュラーでありふれた料理であり、昔の日本人がこの料理に抱いていた「ハレ」な感じはまったくありません。どんなカフェにも安食堂にも、これだけはあります。それだけに牛肉の部位を明記するのが普通で、下手をするとそのへんのメニューがみなビフテキ関係というのもあります。ビフテキって昭和の日本語みたいですけど、英語のbeefsteakのフランス語訛り(発音はビフテック)であり、これが日本に到来したものです。

今回のチョイスはバラ肉。やや固めですが、要はカルビ付近で、なかなか美味しい。エシャロットを炒めて甘みを出したものをソースにしています。窓際の4人は両親、息子と息子の彼女らしく、初めて彼女を紹介している場面らしい。ママさんが大皿のフリット(フライドポテト)を別注して、彼女にも「さあ食べなさい」なんて取り分けていましたよ。何年か前にあの窓際で一緒に食事した次女は数日前に嫁に行ってしまいました。(元気でね〜〜)

 

Une Sandwicherie greque


 
エクストラ・ピタ(Extra Pita greque) €4.50

 

 

サン・ミッシェル広場の東側、ノートルダムへ向かう裏道の一帯は観光レストランが林立するほか、ギリシア風サンドイッチ屋の多いところ(2月の号を参照)。ちゃんと着席して食事するぞという決意にもかかわらず、肉のかたまりばかり食べつづけて気が進まず、サンドイッチをテイクアウトしてノートルダム前で食べるという安直な夕食に^^ とはいえかなりボリューミーなですし脂っこいので、軽いということでもありません。

いわゆるケバブのたぐいで、ピタまたはバゲットに焼いた牛肉の細切り、レタス、たまねぎ、トマトなどをはさみ、どういうわけかフランス流はフライドポテトをその上から突っ込みます。まあ「ちゃんとした食事」に比べるとはるかに安いので、若い方はぜひどうぞ。以前、フランスに留学した経験のあるソムリエの女性が「お金がないのであのへんのギリシアサンドイッチはみんな食べつくしたんです。もう二度と見たくない(笑)」といっていました。

 

  
カフェあれこれ (左)これも毎度のPanis、特等席でノートルダムを眺める カフェオレ(Café crème€4.40
(中)カウンターでステラ・アルトワ(Stella Artois)立ち飲み €2.40 (右)テラスでクローネンブール1664Kronenbourg 1664€4.00


 
パンテオンちかくのLe Souffelot  Pelforth Blonde(このビール初めてだ!) €4.50

Le Clou de Paris


日替わりランチメニュー 鶏肉のワイン煮込み(Plat du jour: coq au vin €10.40
グラスのコート・デュ・ローヌ €3.00

 


最後は、ここもおなじみのル・クルー・ド・パリ。夏に訪れるのは初めてで、隣接するレストランともどもサン・アンドレ広場の真ん中にテラス席をしつらえてあるのでいつもとはかなり違う感じがしました。下の写真はいつもの「指定席」なのだけど、ガラスの覆いを取り去ってテラス席と「地続き」になっています。やっぱり夏はいいなあ。

日替わりランチはコック・オ・ヴァン。カフェの昼食でよく出てくるやつで、本来は家庭料理みたいなものらしい。す。骨つきの鶏肉を赤ワインで炊き込んだもので、マッシュポテトが添えられます。それにしても肉ばかりよく食ったなああ。順不同で牛・豚・鶏・アヒルと種類も変えていて(このほかランスで仔羊を食べている)一応変化をつけたつもり。昼夜問わずもれなくワインをつけていますしねええ。では来年まで、さようなら。

Paris Bon weekend おわり>

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