Y-1 Grand Prix at Hong Kong Road -Yokohama China Town 2014

横浜中華街香港路の各店で焼きそば食べて
非生産的な中華談義をする楽しいページ

*取材: 20143月〜7

 

   PART 2


以下の各記事の内容は古賀の主観にもとづいて記述しています。味・サービス・価格などについての保証はいたしかねますのでご了承ください。



香港路の中華料理店 *食べ放題などの店舗は除外しました
A
 順海閣酒家  B 白鳳  C 海員閣  D 龍興飯店  E 東光飯店別館  F 牡丹園  G 壹路發  H 上海飯店
I
  安記  J 龍城飯店  K 順海閣本館  L 東新飯店  M 梅蘭新館  N 満珠園  O 保昌  P 京城飯店  Q 景徳鎮新館


 


G 壹路發 (いろは)

 
 

イロハランチより 五目焼きそば(点心つき) 税別630

台湾料理店。内装がどことなく東南アジア風で、中華街のスタンダードとはちょっと違う感じ。香港路を歩くたびにお兄さんまたはおねえさんに声をかけられ入店を勧められるのですが、このところ客引きがなくて、どうしたのかなと思っていました。メニューなどを見てもまずまずなのですが、コンセプトというかインセンティヴというか、これだけ中華料理店が並んでいる中だと特徴がなさすぎるかなあ。表の看板にランチは630円とあったので迷わずそこから五目を選んだら、点心なしだと500円だとあとからわかりました。630円でも町の中華屋さんより安いですけどね。
五目焼きそばはどちらかというと田舎っぽい味つけ。このあたりはダシの風味によって変わりますね。やたらに夜遅くまで働いた大学の助手時代、近所の台湾料理屋でビールと焼きそばというのが心の休養?でしたが、その味に近くて個人的には好きです。やたらにイカが入っているほか、きくらげ、マッシュルーム、フクロダケ、ヤングコーンと出来合いの具材が大量投入されているのもチープな感じでいいけど、一般的にはもう少し上等なものを使わないと好かれませんよね。お箸が安物の麻雀牌みたいな材質なのも大衆店ぽくておもしろいんだけどな〜。点心は焼き餃子、水餃子、イロハ揚げ餃子または杏仁豆腐からのチョイス。杏仁は点心じゃないと思うのですが、粉ものでもったりするのも嫌なのと、たぶんに中華街的惰性もあって、選んでしまいました。

 


H 上海飯店 (しゃんはいはんてん)

 

上海焼きそば 税込480

知る人ぞ知るというか、けっこう知られた名店または迷店。ガイドブックのたぐいで「餃子が美味い」などという記事を何度か見かけたことがありますが、現地に行ってみれば明らかに異質な店であることがわかります。外観も内装も、町の中華屋さんそのもの。ていうか、いまどき町の中華屋さんでも見かけない感じです。ガイドを当てにして初めて訪れた人は尻込みするんじゃないですかね(笑)。2階もあるようですが1階は6席くらいのカウンター。油にまみれた厨房で、職人肌とみえる親父さんがにこりともせずに重そうな北京鍋を操っていました。いつものようにビール飲もうかなという思惑は、「何にする?」という一言で吹き飛びました・・・
中華街でカウンターというのはめずらしく、工程が全部見られるのがいいですね。1食ぶんの具を小皿にまとめて入れて、それを炒めて味をつけ、麺を投入して仕上げています。注文してからショウガを細切りにし、けっこうな量を入れました。具はショウガのほかもやしと小松菜だけという潔さ。お世辞にもきれいとはいえないカウンターで、古びたお皿に載った焼きそばを食べるのも乙なもんであります。何だこれ、食べたことのない味! ベースとなるスープの味がしっかりついているので昔の焼きそばの味ではあるのだけど、ショウガと醤油の混じった甘辛い風味は初めての経験。多くの人が「中華街に求めるもの」とは違うかもしれないが、リピーターにとってはこういうのもないとね。安いし。カウンター手渡しなので、湯気がもうもうと立ち込めていたのもちょっと新鮮な気分でした。

 


I (あんき)

 
 

肉の焼そば 税別750円のところランチ価格で650

海員閣や上海飯店ほどではないにしても、いまの中華街ではちょっと古めのテーストの外観。初めて見かけたときから、ここは美味いんだろうなというセンサーがびんびん働いていました。大きな青天白日満地紅旗(中華民国=台湾の国旗)がいつも誇らしげに掲出されています。壁のメニューからお粥とモツ関係が得意と見受けました。ランチはセットを仕込んでいるのではなく、麺類・ごはん類を一律100円引きにしています。老夫婦とか常連らしきおじさんなどが次々にやってきて、勝手を知った感じで注文しています。隣のおじさんはモツ皿・お粥・ビールという最強のラインナップでした。
さて肉の焼きそばは、名前の印象とは裏腹に「もやしの焼きそば」みたいな感じでしたが、豚肉の細切り、小松菜、もやしをスープでまとめ、とろみをつけたアンを、ぱりぱりに焼いた細麺にかけてあります。横浜名物サンマーメンの汁なしというところでしょうか。中華街の別の店でもこのスタイルを食べたことがありますね。しかしこれは本当に美味しい。何といいますか、焼きそばとしての総合力、完成度が際立っています。このシリーズで焼きそばしばりにしているのは単に私の好みなんだけど、シンプルな料理だけに、平均点以下にはなりにくいながら店の実力によって突出した美味さを出せるんですね! 添えられたスープが昔のラーメン風なのもグー。

 


J 龍城飯店 (りゅうじょうはんてん)

 
 
 

今日のサービスランチより 五目焼きそば 税別500

いまどきの中華街のお店らしく、店頭に各種セットメニューや食べ放題の写真看板をこてこてに掲出しています。これは悪いほうの大衆店かなと思ってなかなか足が向かなかったのだけど、入ってみたらごく普通の店でした。間口(部屋の幅)が狭く圧迫感が少しあるのはこの一帯に共通の傾向。ランチを食べに来る常連さんが何組かいました。お昼は麺類・丼ものが一律540円とエコノミーです。全品大盛り可とありますが私は並みで結構。食べ盛りの男の子なんかを中華街に連れてきたら喜ぶでしょうね。
あまり期待していなかったのに、五目焼きそばはなかなか美味しい。エビが入っていない代わり?に豚肉がたくさん入っています。白菜やニンジンがしゃきしゃきしていて、火の通し方がいいのでしょう。スープは、ワンタンスープのワンタン抜きみたいなやつ。全体に、普通に美味しくて、普通のサービス水準でした。7月に入ってから、水餃子で知られる山東新館が別の道に移転してしまった跡に新店舗をオープンさせました。位置的には本店のはす向かいで、龍興飯店と海員閣のあいだになります。

 


K 順海閣本館 (じゅんかいかく ほんかん)

 
 
 

本館特別890円セットより セット1 両面焼き五目ヤキソバ+ワンタンスープ+杏仁豆腐+ココナツムース 税別890

香港路では最も格式のある店。さすがにウナギの寝床ではなく、内部が面的に広がっていて、いくつかの大部屋に分かれており、宴会(パーティーかな)を開くのにも十分な広さがあります。地方の旅館の玄関みたいな入口からして、高級感がありますね。中華街大通りの聘珍楼や萬珍楼のような高級店よりももう少し敷居が低い感じかな? とはいえランチに関してはいずれも1000円以内でたらふく食べられるので、いうことありません。はす向かいのA 順海閣酒家ともども「元祖シウマイ」と気になる看板やポスターがあるのですが、もらってきたパンフレットによれば、この店の初代が崎陽軒にシウマイ(この表記が崎陽軒ふう)の作り方を伝授したのだと(*)。それで元祖といえるのかどうか論理的にはあやしいが(笑)。
両面をぱりぱりに焼いた極細麺にしっとりとしたアンで、これぞ広東料理という正調の味わいです。豚肉に下味をつけてあるのがサスガですね〜。思いがけず量もたっぷりあります。セットのワンタンも大きくて食べごたえありますね。このワンタンスープと白いごはんで十分に昼めしになりそうです。デザートが2種類というのはスイーツ好きにはうれしいことでしょう(私は別になくてもかまわん)。ただ、焼きそばにウズラ卵が入っていないのは日本人的には遺憾。どうでもいいけど、ビールがサッポロなのは中華街では異例で、個人的に大歓迎。老舗ゆえでしょう。
(*)中華街大通りを香港路に曲がる角に崎陽軒の大きな売店があり、例のシウマイを求めるお客で年中にぎわっています。中華街に来て崎陽軒のシウマイ?と毎度首をかしげるのですが、そういう私もしばしば買って帰るので、あまり深く考えないほうがよいようですね。



PART 3 につづく

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