2020 AUTUMN

 

東京六大学野球 令和2年秋季リーグ戦

Tokyo Big 6

早稲田

慶應

明治

立教

法政

東大

勝(分)敗

ポイント

早稲田大学

-

○○

○△

○△

○△

○○

7-(3)-0

8.5

慶應義塾大学

●●

-

△○

○○

○△

○○

6-(2)-2

7.0

明治大学

●△

△●

-

○○

○○

○○

6-(2)-2

7.0

立教大学

●△

●●

●●

-

○○

△○

3-(2)-5

4.0

法政大学

●△

●△

●●

●●

-

○○

2-(2)-6

3.0

東京大学

●●

●●

●●

△●

●●

-

0-(1)-7

0.5

(全日程終了)

 

東京六大学野球連盟

 

早慶決戦を制して W 46回目V  早川15奪三振、蛭間連日の決勝弾

 
(左)最後の打者を三振にとって喜ぶ主将・エースの早川(8日) (右)46度目の優勝を果たした早稲田の選手たち(8日)


9
回表二死一塁 8番蛭間が起死回生の逆転2点本塁打を放つ


主将の早川が天皇杯を授与される(8日)

 

最終週の試合結果&観戦記

117日(土)
早稲田 3-1 慶應

楽天1位の早川とヤクルト1位の木澤のエース対決は、見ごたえ十分の熱のこもった投手戦となりました。早慶両校とも無敗のまま最終週を迎え、慶應は1勝すれば優勝というやや有利な立場にありましたが、この日は早川の前に沈黙、内野ゴロで1点を奪うのが精一杯でした。早稲田打線も試合前半は木澤の勢いに押されてなかなか出塁できませんでしたが、6回裏に瀧澤の二塁打で先制、直後に追いつかれましたが、7回裏に8番蛭間が左越え2点本塁打して、これが決勝打となりました。早川は完投して被安打5、奪三振15と無双の快投。ここまで全カードの1回戦に先発して50敗、先発試合のすべてで2桁奪三振と非の打ちどころがありません。この日の勝利により初めてポイントで慶應を上回り、2回戦に勝つか引き分ければ優勝という逆王手をかけました。

118日(日)
早稲田 3-2 慶應

勝ったほうが優勝という早慶戦、早稲田は4年今西が先発しましたが、予想どおり小刻みな継投で、西垣、山下など6投手を投入しました。慶應も先発の森田ら計8投手が登板する総力戦になりました。早稲田は3回表に瀧澤の適時打で1点を先制しましたがすぐに追いつかれ、4回裏には慶應主将の瀬戸西に適時打を浴びて1点リードを許します。中盤以降は安打も出ず、四球の走者を返すこともかなわないまま慶應ペースで試合が進み、9回表二死というところまで追い込まれました。しかしそこから安打で走者が出ると、8番蛭間が2試合連続となる2点本塁打をバックスクリーンに叩き込んで逆転、9回裏は早川が締めました。リーグ戦全体としてもこの試合も、慶應に少しだけリードを許しながら最後で逆転するという鮮やかな展開で、法政に並ぶリーグ最多タイ46回目の天皇杯を手にしました。主将でエースの早川は秋季を通して60敗、防御率0.39という驚異の好成績で、最後のシーズンを最良のものにしました。

2020年はコロナ禍により春季リーグ戦を8月に変則開催、秋季も通常とは異なる方法での運営となりました。観客を含めて衛生対策の徹底を図り、それでも種々の工夫をほどこして、無事に最終週を迎えることになりました。関係者のみなさんに敬意を表したいと思います。

7週の試合結果

1031日(土)
立教 4-2 法政
明治 9-3 東大

立教が序盤に4点を奪って優位に試合を運び先勝。2回戦制を意識してか立教は小刻みな継投策を採っており、この日も4投手の継となりました。法政はロッテ1位指名の鈴木が誤算でした。

明治は序盤から細かく加点して圧勝。

111日(日)
明治 4-1 東大
立教 5-0 法政

明治は次期エースと目される3年竹田が好投して連勝、ポイントを7まで伸ばしました。リーグ戦序盤に黒星が込んだのがもったいないところ。東大の井澤は9回を投げ抜いて力投しましたが要所で打たれてしまいました。

前季優勝の法政はまったくいいところなく完封負け。第1週に東大に連勝しただけの2勝止まりという厳しい結果となりました。楽天2位の高田が先発しましたがいつもの安定感がありませんでした。

6週の試合結果&観戦記

1024日(土)
慶應 4-1 法政
早稲田 1-0 立教

ドラフト会議直前とあって注目された早稲田の先発左腕・早川は、いつものような切れがなく球速ももう一つでしたが、球種の豊富さと制球のよさで立教打線に的をしぼらせず、最後まで主導権を渡しませんでした。9回を投げて146球と投球数がかなり多くなったものの、被安打312奪三振で完封、今季4勝目を上げました。これで4試合連続の2桁奪三振。

優勝最有力の慶應は、1点を先行される苦しい展開でしたが投手陣がよく粘ってつなぎ、7回に逆転、9回には主将瀬戸西の三塁打でダメ押しの2点を上げて法政を突き放しました。

1025日(日)
早稲田 1-1 立教
慶應 1-1 法政

早稲田は2回表、1年熊田の右中間への適時二塁打で先制しましたが、すぐその裏に山田のソロ本塁打で同点とされ、以降は好機にも加点できないまま9回引き分けに終わりました。投手層が分厚い反面で攻撃力がもう一つであるため、ここまで4カード中の3カードで11分けと、負けないながらも勝ちきれない状態がつづいています。第2戦で勝ちきらなければならないという2試合制のプレッシャーがかかっているのかもしれません。先発は3年徳山でしたが3回で降板、以降は3投手をつないで立教打線から計12三振を奪ったのは見事。岩本のリードもよかったように思います。このカードでは立教も、中崎を2戦連続で先発させいずれも3回で降板させてエース中川につなぐというダブル先発方式を採っており、2試合制を手堅く制するためのアイデアではあるようです。


安定した投球で89回を無安打に抑えた4年柴田 25日)


2回表 一死二塁から7番熊田が右中間への適時二塁打で先制 25日)

 

慶法2回戦は力のこもった好試合となり、両校とも攻撃面であと1本が出ないまま、こちらも9回引き分け。この結果、優勝の可能性を残すのはトップの慶應と2位の早稲田だけとなり、最終週の早慶戦に決着が持ち越されました。

5週の試合結果

1017日(土)
慶應 - 明治
立教 - 東大

*雨天中止

 

1018日(日)
東大 1-1 立教
明治 2-2 慶應

東大は立教を上回る9安打を放ちながらも適時打がなく、終盤まで立教先発の中川に抑え込まれていましたが、9回表に8番梅山の適時二塁打で同点に追いつき、今季のルールにより初のポイントを獲得しました。

慶應は終盤に勝ち越される悪い展開で今季初黒星かと思われましたが、9回裏に敵失でしぶとく追いつき、どうにか0.5ポイントを獲得。今季はまだ負けがなく、優勝の最有力候補です。

1019日(月)
慶應 7-2 明治
立教 6-2 東大

慶應は中盤に大量点を奪って逆転、得意とする継投策で逃げ切って、1分けをはさんで7連勝、単独トップを保ちました。3番手投手の3年長谷川はリーグ史上初の初打席満塁本塁打。調子を上げていた明治ですが、投手層の厚さで慶應に及ばず、力尽きました。

東大は激しい雨の中、中盤に再三の好機で1点差まで詰め寄りましたが、二死満塁で4番の岡が三振を喫するなどあと1本が出ず、今季初勝利はなりませんでした。立教はピンチを切り抜けた直後の6回表にスクイズで1点を奪うなどなりふりかまわぬ戦いぶりを見せ、ようやく今季初勝利を上げています。



4週の試合結果&観戦記

1010日(土)
法政 - 明治
早稲田 - 東大

*雨天中止

 

1011日(日)
早稲田 7-1 東大
明治 4-0 法政

早稲田の先発早川は1回裏に立ち上がりが乱れて1点を先制されましたが、その後は危なげなく、好制球で7回までに13三振を奪いました。ドラフトの最有力候補と目される今季はここまで万全で、30敗、防御率0.34ということがありません。相手打線に主導権を取らせない攻めの投球が目立っています。

同じくドラフト有力候補の明治・入江も負けじと13三振を奪い、7安打完封で2勝目。

1012日(日)
明治 5-0 法政
早稲田 8-0 東大

早稲田は先発して好投した今西を3回で交代させ、西垣→吉野→柴田→徳山と継投させて東大打線を被安打314三振に抑え込みました。完全2回戦制の戦い方が確立されてきたようです。攻撃面では、3回裏無死一・三塁の好機に不振だった1番金子が中前打を打って先制すると、つづく一死満塁の場面で5番丸山が三塁線に適時二塁打を放って早くも4点差をつけました。4回裏には無死一塁から8番蛭間の逆方向の大きな当たりが左越え2点本塁打となり、6回裏には6番で先発出場している1年野村の2点適時打で8点目。攻守に隙がなく、万全の構えで連勝してポイントを5.0まで伸ばしています。昨秋いらい久しぶりの球場での観戦になりましたが、チーム状態がよく、バランスの取れた打線とレベルの高い投手陣を実際に見て少し安心しました。明治、法政の2回戦で詰め切れず1ポイントをとれていないため、全勝の慶應を追う立場であることはいうまでもありません。


先発して3回を無失点に抑えた4年今西 12日)

 
(左)3回裏 金子の中前適時打で先制
(右)4回裏 蛭間の左越え2点本塁打で突き放す 12日)

 

明治は先発の3年竹田が好投、7回以降は3投手がつないで法政打線を2安打に完封し連勝。前季優勝の法政はここまでまったくいいところがみられません。

3週の試合結果

103日(土)
早稲田 2-0 法政
慶應 11-6 立教

ドラフト有力候補どうしの投げ合いとなった早法1回戦は、早稲田の早川が被安打413奪三振、無四球、法政の鈴木が被安打1010奪三振、2四球と、終盤まで互いに譲らず投手戦となりました。引き分けが見えてきた9回表、早稲田は好機に3番瀧澤、4番岩本が連打して2点を上げ、そのまま逃げ切りで先勝。早川は2連勝。

慶應は序盤から順調に得点を重ね、6失点の先発木澤の乱調をカバーしました。

104日(日)
慶應 4-2 立教
早稲田 6-6 法政

早稲田は先発徳山が不調で、序盤から主導権を握られる苦しい展開でしたが、3回と8回にそれぞれ2点差を追いつくしぶとさを見せて、9回引き分けに持ち込みました。法政の先発高田孝が粘投していたため攻めあぐねる場面が多かったものの、2番手で登板した1年尾崎の攻略に成功しています。

慶應は森田→生井の継投で立教の反撃を断ち切り無敗の4連勝。

2週の試合結果

926日(土)
慶應 3-0 東大
明治 9-4 立教

慶應は3投手が東大を6安打に完封して先勝。明治は序盤でリードを許しましたが6回に逆転、8回表には一挙4点を奪って突き放し、先勝しました。

927日(日)
明治 9-3 立教
慶應 8-3 東大

明治は4回と7回に集中打で攻め立てて立教を圧倒、連勝しました。慶應は途中1点差に迫られましたが、終盤に突き放し、連勝で2ポイントを獲得しました。

1週の試合結果

919日(土)
法政 4-2 東大
早稲田 7-1 明治

2回戦限定総当たり制で実施する秋季リーグ戦が開幕。前季から1ヵ月ほどしか経っていませんが、各校とも4年生を中心に思いのこもったチームづくりをしてきたことと思います。早明1回戦は早川・入江のドラフト候補が先発で対決。早川は球威・制球とも申し分なく、1回と9回に1年西川に安打を許しただけで明治打線をほぼ完全に封じました。打線も好調で、1回裏に4番岩本、5番丸山が連続適時二塁打して先制すると、5回裏に2番吉澤、4番岩本の適時打などで3点を追加、さらに6回裏には9番早川が自らを助ける中前適時打を放ってダメを押しました。打線が好調のためか守備のリズムもよく、開幕試合としては上々の滑り出しになったと思います。

法東1回戦は思いがけず接戦となりましたが、法政の投手陣が東大打線を2点に抑え込んで初戦勝利を果たしました。

920日(日)
早稲田 3-3 明治
法政 10-1 東大

早稲田は1回表二死一・三塁から5番丸山が右越え3点本塁打して出足好調でしたが、2回以降は好機に得点できず、また中盤以降はヒット性の当たりもほとんどなくなって、打線がしりすぼみになりました。先発西垣はタテの変化球こそ利いていたものの投球術がいまひとつで、相手を圧倒するには至らず。明治打線は567回に1点ずつを堅実に上げて追いつきましたが、こちらも詰めが甘く、今季の規定により9回同点引き分けとなりました。早明両校に0.5ポイントがつきます。2回戦までしかないルールのため、1回戦で登板したエースを待機させるなど、トーナメント戦のような起用法を考えておく必要がありそうです。

前季優勝の法政は危なげなく投打で東大を圧倒し、2ポイントを獲得して首位に立ちました。

 

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